勃起が維持できない原因とは?今日からできる改善策7選を解説

勃起が維持できない原因とは?今日からできる改善策7選を解説
記事の監修者情報
             

記事監修:東京駅前院 院長 内田 一宝

1991年日本医科大学卒業。同大学病院での勤務を経て、2011年に医療法人社団大樹会理事長に就任しました。2026年より「新東京クリニック」の院長として、東京駅前・立川駅前で診療を行っています。 30年以上の臨床経験を活かし、患者様に寄り添った分かりやすい解説を心がけています。

性行為の最中に硬さが続かず、そのまま終えてしまうことに不安を覚える男性は少なくありません。挿入後すぐに柔らかくなる、いわゆる中折れを繰り返すと、自信をなくしパートナーとの関係にまで影を落としかねません。悩みの現れ方は年齢や体調、心理的な要因によって人それぞれ異なり、原因を取り違えたまま自己流の工夫だけを重ねても、なかなか状況が変わらないこともあるといわれています。本記事では、症状のタイプの見分け方から自宅でできる簡単なチェック、その場での対応、日常生活で取り入れられるセルフケア、専門医療機関に相談する際の目安や薬の選択肢まで幅広く取り上げます。気になるところから読み進めてみてください。

勃起が維持できない原因を4タイプで解説

勃起が維持できない背景には、心理面・身体面・薬の影響など複数の要因が関係しているとされています。まずは自分に当てはまりやすいタイプを知ることから、対処の方向性を考えていきましょう。 

ストレスなどが影響する心因性の特徴

心因性は、身体に明らかな異常がないにもかかわらず、緊張や不安などの精神的な要因によって勃起が維持しにくくなるタイプとされています。比較的若い世代にも多くみられ、性行為に対するプレッシャーや過去の失敗経験、パートナーとの関係性の悩み、仕事などによる慢性的なストレスが引き金になることがあるといわれています。

心因性の特徴として、以下のような傾向が挙げられます。

  • 朝立ちや自慰行為では問題が起こりにくい 
  • 特定の相手や場面でのみ症状が出やすい 
  • 強い緊張や不安を感じた直後に症状が出やすい 
  • 症状の有無に波があり日によって差が大きい

こうした傾向に心当たりがある場合、無理に克服しようとせず、心の負担を軽くすることを意識するのが改善の第一歩になると考えられています。性的な失敗経験への不安を一人で抱え込み続けると、かえって緊張が強まる悪循環に陥りやすいため、必要に応じて心理カウンセリングなど専門家へ相談することも選択肢の一つです。パートナーと率直に気持ちを共有することも、プレッシャーを和らげるきっかけになる場合があります。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

血流や神経の働きが低下する器質性の特徴

器質性は、血管や神経の機能低下など身体的な要因によって起こるタイプとされています。加齢とともに割合が高まる傾向があり、生活習慣病との関連も指摘されています。

動脈硬化や糖尿病、高血圧などによって血流が悪化したり、神経の伝達がうまくいかなくなったりすることで、陰茎への血液供給が不十分になりやすいと考えられています。器質性の場合は、心因性とは異なり、朝立ちの減少や自慰行為でも症状が出やすいといった特徴がみられることがあります。生活習慣の見直しに加え、糖尿病や高血圧といった基礎疾患がある場合は、その数値を安定させることが勃起機能の改善にも間接的につながる可能性があるとされています。症状が続く場合は、自己判断に頼らず主治医に相談しながら管理していくことが望ましいでしょう。糖尿病や高血圧などの持病を抱えている方は、定期的な検査によって早期に血管や神経の状態を把握しておくことも、悪化を防ぐうえで役立つと考えられています。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

降圧薬や抗うつ薬が影響する薬剤性の特徴

薬剤性は、服用している薬の副作用として勃起機能に影響が及ぶタイプです。持病の治療のために複数の薬を併用している中高年の方に、比較的多くみられるとされています。

血圧を下げる薬(β遮断薬や利尿薬など)や、気分や不安を調整する抗うつ薬・抗精神病薬、前立腺の治療に用いられる薬などが関係することがあると報告されています。ただし、これらの薬は本来の治療目的において重要な役割を担っているため、自己判断で服薬を中止することは基礎疾患の悪化につながる恐れがあり避けるべきとされています。気になる症状がある場合は、まず処方医に相談し、副作用の少ない薬への変更や用量の調整を検討してもらうことが望ましいと考えられています。複数の診療科から薬を処方されている場合は、お薬手帳などを活用して服用中の薬を一元的に把握しておくと、相談の際にスムーズです。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

複数の原因が重なって起こる混合性の特徴

混合性は、心因性と器質性など複数の原因が絡み合って起こるタイプとされています。実際の臨床では、原因をひとつに明確に絞りきれないケースも少なくないといわれています。

例えば、加齢や生活習慣病などの身体的な要因で症状が出始めたことをきっかけに自信を失い、そこに「またうまくいかないのでは」という精神的な不安が加わって、さらに症状が悪化するという悪循環に陥ることもあります。反対に、心の問題で症状が出ていたところに、加齢や病気の影響で身体機能が低下し、状態が悪化するという流れも考えられます。原因が複雑に絡み合っている場合は自己判断が難しいため、医療機関で問診や必要な検査を受けながら、原因の見極めと並行して対処していくことが推奨されています。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

勃起の硬さをセルフチェックしEDに該当するか確認する方法

自分の勃起の状態を客観的に把握することで、対策の方向性を判断しやすくなります。ここでは目安となる2つの確認方法を紹介します。

4段階の硬さスケールで自分の状態を確認する

勃起の硬さは、医療現場でも参考にされることがある4段階のスケールで、大まかな目安をつけることができるとされています。

  • レベル1:大きくなるが硬さは伴わない状態 
  • レベル2:硬さはあるが挿入には不十分な状態 
  • レベル3:挿入は可能だが完全な硬さではない状態 
  • レベル4:完全に硬く、しっかりと硬直している状態

レベル3以下の状態が続く場合は、血流やコンディションの低下が関係している可能性があるといわれています。ただし、これはあくまで目安のひとつであり、その日の体調や緊張の度合いによっても変動しうるものです。一度だけの結果で一喜一憂せず、継続的に気になる状態が続く場合には、自己判断だけに頼らず医師に相談することが望ましいとされています。硬さのレベルは体調や緊張の程度、パートナーとの関係性など様々な要因で変わりうるため、複数回の状態を踏まえて総合的に判断する視点も大切です。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

朝立ちの有無や中折れの頻度で原因のタイプを見分ける

朝立ち(起床時の自然な勃起)の有無は、原因のタイプを推測するうえで参考になる指標の一つとされています。朝立ちがあるにもかかわらず性行為の際にのみ症状が出る場合は、精神的な要因が関係している可能性が考えられます。反対に、朝立ち自体が以前より少なくなってきたと感じる場合は、血管や神経、男性ホルモンなど身体的な要因が関わっている可能性があるといわれています。

また、性行為の途中で萎えてしまう「中折れ」がどのくらいの頻度で起こるかも、勃起を維持する力の低下を示すサインの一つとされています。パートナーとの性行為でのみ症状が出るのか、自慰行為でも同様の症状が出るのかによっても、心因性・器質性いずれの要素が強いかを推測する手がかりになるといわれています。いつ、どのような状況で症状が起こりやすいかを簡単にメモしておくと、受診時に医師へ状況を正確に伝えやすくなり、原因の特定にも役立つと考えられます。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

【改善策1〜3】性行為中に勃起が維持できないと感じたときの対処法

性行為中に勃起が弱くなったと感じても、焦って無理を重ねると症状が悪化しやすいとされています。その場でできる対処法を知っておくと、いざというときに落ち着いて対応しやすくなります。 

改善策①:無理に続けず一旦休憩を挟む

勃起が弱まったと感じたときに無理に挿入を続けようとすると、緊張がさらに強まり、症状がかえって悪化しやすいと考えられています。まずは一度動きを止め、深呼吸をするなどして気持ちを落ち着けることが大切です。

「失敗したくない」という焦りそのものが緊張を高め、血流を妨げる要因になりうるといわれています。休憩を挟むことは決して不自然なことではなく、パートナーと一緒にリラックスする時間と捉え直すことで、気持ちの余裕を取り戻しやすくなる場合があります。パートナーへ体調が優れないことを率直に伝えるだけでも、精神的な負担が軽くなることがあります。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

改善策②:前戯やスキンシップに立ち返る

挿入にこだわらず、前戯やスキンシップの時間を増やすことも有効な対処法の一つとされています。十分な性的刺激の時間を確保することで、身体的にも陰部への血流が促され、精神的にも緊張がほぐれやすくなると考えられています。

パートナーとの触れ合いを通じて安心感を得られることも、心因性の要素が関係している場合には特に役立つ可能性があります。挿入を急がず、段階を踏みながら関係を深めることを意識してみるとよいでしょう。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

改善策③:体位や刺激の強さを変える

同じ体位や刺激が続くことで感覚が慣れてしまい、勃起の維持がしにくくなるケースもあるといわれています。体位を変えたり、刺激のリズムや強さを調整したりすることで、状況が改善する場合があります。

その場で柔軟に対応できるよう、あらかじめこうした選択肢を知っておくことが安心材料になります。中折れは本人だけでなくパートナーにとってもショックを感じやすい出来事とされているため、「自分のせいかもしれない」と相手を不安にさせないよう配慮することも、良好な関係を保つうえで大切です。なお、これらはあくまで一時的な対処法であり、症状が繰り返し続く場合には、根本的な原因への対応が必要になると考えられています。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

【改善策4〜7】勃起を維持する力を高めるセルフケア

日々の生活習慣を見直すことは、勃起を維持する力の底上げにつながる可能性があるとされています。無理のない範囲で、取り入れやすい方法から始めてみましょう。 

改善策④:有酸素運動で全身の血流を整える

ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は、全身の血流改善に役立つとされ、勃起の維持力にも良い影響を与える可能性があるといわれています。運動には男性ホルモン(テストステロン)の分泌を促す働きも期待されており、継続的に取り組むことが推奨されています。

普段運動をしていない方は、無理のない範囲で週に数回程度、20〜30分ほどのウォーキングから始めるとよいでしょう。運動には血流改善だけでなく、ストレス発散やメンタル面の安定にもつながる効果が期待できるとされ、心因性の要素が強い場合にも役立つ可能性があります。持病がある場合や運動習慣が全くない場合は、運動を始める前に医師に相談することが望ましいとされています。

※1 ※1 厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

改善策⑤:ケーゲル体操で骨盤底筋を鍛える

骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操は、勃起の硬さや持続力を支える土台づくりに役立つとされる代表的なセルフケアの一つです。

  • 肛門と尿道をまとめて締める意識を持つ 
  • 5秒程度キープしてゆっくり緩める 
  • これを10回程度、1日数セット繰り返す 
  • 座った状態や立った状態など姿勢を問わず行える

道具を使わずどこでも取り組める手軽さがある一方、即効性があるものではなく、数週間から数か月程度の継続が前提とされています。焦らず気長に取り組む姿勢が大切です。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

改善策⑥:亜鉛やアルギニンを含む食事を意識する

食生活の乱れは血流の悪化やホルモン分泌の低下を招き、勃起の維持力に影響する可能性があるといわれています。特に脂質や糖質に偏った食事は動脈硬化を進行させ、陰茎への血流を妨げる要因になりうるため注意が必要です。

血流の維持に関わるとされる栄養素として、牡蠣や赤身肉、大豆製品に含まれる亜鉛、ナッツ類や鶏むね肉に含まれるアルギニンなどが知られています。特定の食品や成分に偏るのではなく、日々の食事全体の中でバランスよく、継続的に取り入れることが望ましいとされています。栄養管理アプリなどを活用して日々の食事内容を可視化することも、偏りに気づくきっかけとして役立つ場合があります。

※1 ※1 厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

改善策⑦:睡眠の質を高め飲酒・喫煙を見直す

睡眠中には男性ホルモンの分泌が活発になるとされており、睡眠不足や浅い眠りが続くとホルモンバランスの乱れにつながる可能性があるといわれています。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控える、夕方以降のカフェイン摂取を避ける、入浴で体を温めてから布団に入るなど、睡眠の質を高める工夫が推奨されています。

また、過度な飲酒は神経伝達を鈍らせ、喫煙は血管を収縮させて血流を悪化させる要因になると指摘されています。禁煙し、飲酒の量や頻度を見直すことは、勃起機能の維持だけでなく全身の健康維持にも役立つ可能性があるとされています。

※1 ※1 厚生労働省 e-ヘルスネット
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/

勃起が維持できない状態が続く場合の受診先とED治療薬

セルフケアを続けても改善が見られない場合は、専門の医療機関へ相談することが推奨されています。受診先の選び方と治療薬の基礎知識を確認しておきましょう。 

泌尿器科やメンズヘルス外来、オンライン診療が主な選択肢

勃起の悩みを相談できる主な診療科としては、泌尿器科やメンズヘルスを専門とする外来が挙げられます。近年では、通院の負担を軽減できるオンライン診療を導入している医療機関も増えてきました。

医師による問診や、必要に応じた血液検査などを通じて原因を見極め、状態に応じた治療方針を提案してもらえる点が、医療機関へ相談する大きなメリットです。誰にも知られたくないという理由で受診をためらう方も、プライバシーに配慮した診療体制を選ぶことで相談しやすくなる場合があります。症状が長く続いている、セルフケアで改善を感じられないという方は、一人で抱え込まず受診を検討してみましょう。自由診療(保険適用外)で診療を行っているクリニックも多いため、受診前に費用の目安を確認しておくと安心です。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

個人輸入による治療薬購入のリスクに注意する

インターネットを通じた個人輸入でED治療薬を入手することには、いくつかの注意すべきリスクが指摘されています。

  • 偽造品や成分量が不明な製品が流通している可能性がある 
  • 副作用や健康被害のリスクを把握しにくい 
  • 持病や併用薬との飲み合わせを確認できない 
  • 自己判断による服用で症状が悪化することもある

医師の診察を経て処方される薬は、体調や持病の状況を踏まえたうえで用法・用量が判断され、効果や安全性が確認された状態で使用できるという点で、個人輸入とは大きく異なります。安心して治療を進めるためにも、まずは医療機関での相談を選ぶことが望ましいとされています。

※1 ※1 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
https://www.pmda.go.jp/

バイアグラ・レビトラ・シアリスなど代表的な治療薬の特徴

ED治療薬にはいくつかの種類があり、それぞれ効果の発現時間や持続時間、食事の影響の受けやすさなどに違いがあるとされています。

代表的な薬剤の一つは、比較的即効性があり、服用後30分〜1時間ほどで効果が現れ、3〜5時間程度持続するとされるタイプです。空腹時の服用が推奨され、食後の服用では効果が十分に発揮されにくくなる点に注意が必要とされています。もう一つは、5〜10時間程度効果が持続するとされるタイプで、空腹時の服用が基本とされるものの、脂肪分の少ない食事であれば影響を受けにくいといわれています。さらに、持続時間が最長36時間程度と長く、食事の影響をほとんど受けないとされるため、自然なタイミングでの性行為がしやすいといわれるタイプもあります。いずれも医療用医薬品であり、医師の診察のうえで処方されるものです。なお、レビトラは先発品の国内販売がすでに終了しており、現在は同じ有効成分(バルデナフィル)のジェネリック医薬品が処方されています。効果や副作用の現れ方には個人差があり、持病や併用薬によっては使用できない場合もあるため、自己判断での使用は避け、必ず医師に相談したうえで検討することが必要とされています。

※1 ※1 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)
https://www.pmda.go.jp/

勃起が維持できない悩みに関するよくある質問

 最後に、勃起の持続時間に関して寄せられることの多い質問を紹介します。

勃起はどのくらいの時間持続するのが普通ですか

勃起が持続する時間には明確な「正常値」は定められておらず、個人差が大きいとされています。一般的には挿入から射精までは数分から十数分程度とされることが多いですが、これはあくまで目安であり、これより短いからといって直ちに異常とは限りません。

時間の長さそのものよりも、必要なときに十分な硬さを保てるかどうかが重要と考えられています。周囲と比較して過度に気にしすぎる必要はありませんが、極端に短い、あるいは維持できないと感じる状態が続く場合はEDの可能性も考えられます。一方で、勃起が4時間以上続いて自然に収まらない場合は、持続勃起症という別の病気が隠れている可能性もあるとされ、血流のうっ血によって組織にダメージが及ぶ恐れがあるため、早急に医療機関を受診することが推奨されています。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

年齢とともに勃起を維持できる時間は短くなりますか

年齢を重ねるにつれて、血管や神経の働きが緩やかに変化し、男性ホルモンの分泌量も少しずつ減少する傾向があるとされています。そのため、勃起を維持できる時間が以前より短くなったと感じる方が増えることは、自然な身体の変化の一つと考えられています。

こうした変化は特別なことではなく、多くの男性が経験しうる一般的な悩みとされており、40代以降になると生活習慣病の影響も重なりやすくなるといわれています。年齢のせいだから仕方がないと諦めてしまう前に、生活習慣の見直しや医療機関での相談によって、状態の改善が期待できる場合もあることを知っておくとよいでしょう。

※1 ※1 日本性機能学会・日本泌尿器科学会「ED診療ガイドライン[第3版]」 https://minds.jcqhc.or.jp/summary/c00469

まとめ|勃起が維持できない悩みは原因を知り適切に対処しよう

勃起が維持できない背景には、心因性・器質性・薬剤性・混合性という4つのタイプが関係していると考えられており、原因によって適した対処法も異なります。まずは4段階の硬さスケールや朝立ちの有無、中折れの頻度などを手がかりに、自分の状態を客観的に把握してみることが第一歩です。性行為中にとっさにできる休憩や前戯への切り替え、体位の調整といった対処法に加え、有酸素運動やケーゲル体操、食生活や睡眠の見直しといった日々のセルフケアは、無理のない範囲で継続することが改善への近道になると考えられています。それでも症状の改善が見られない場合や、悩みが長引いて不安が大きい場合は、一人で抱え込まず泌尿器科やメンズヘルス外来、オンライン診療などの専門医療機関に相談しましょう。医師の診断のもとで、生活習慣の改善とED治療薬の使用を組み合わせることで、状態の改善が期待できる場合もあります。個人輸入などによる自己判断の対処にはリスクが伴うため避け、正しい情報に基づいて自分に合った方法を見つけていくことが、悩みの解消につながる可能性があります。勃起の悩みは多くの男性が一度は経験しうる身近なテーマとされているため、恥ずかしいことと捉えすぎず、必要なときには専門家の力を借りるという姿勢を持っておくとよいでしょう。