【若年患者は注意】フィナステリドの効果や副作用・服用方法を紹介

【若年患者は注意】フィナステリドの効果や副作用・服用方法を紹介

フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)治療薬として広く処方されていますが、「副作用が怖くて踏み出せない」「性機能への影響が心配」という声は少なくありません。国内の臨床データでは副作用の発現率は4.0%、市販後調査(943例)では0.53%にとどまっており、多くの方が安全に服用を続けているのが実態です。ただし、うつ病の既往や肝機能の低下など、体質によっては特に慎重な対応が必要なケースも存在します。

本記事では、副作用の種類と発現率を臨床データとともに整理した上で、正しい服用方法・服用を避けるべき方の条件・デュタステリドとの違いまで、治療を検討する方が知っておくべき情報を網羅的に解説します。

フィナステリドの効果|AGAの進行を抑える仕組みを解説

フィナステリドは2005年に日本で承認されたAGA治療の内服薬です。薄毛の原因となるホルモンの生成を抑え、脱毛の進行を抑制する効果が期待されています。まず作用の仕組みと効果が現れるまでの目安を確認しましょう。

5α還元酵素II型を阻害してDHTを減らすことでヘアサイクルの乱れを改善する

AGAの主な原因は、男性ホルモン「テストステロン」が5α還元酵素によって「ジヒドロテストステロン(DHT)」に変換されることにあります。DHTが毛乳頭細胞の受容体と結合すると、毛髪の成長期が短縮され、ヘアサイクルが乱れます。その結果、十分に成長しきれない細く短い毛が増え、頭皮が透けて見える状態へと進行していきます

フィナステリドは、この5α還元酵素のうち「II型」の働きを阻害することで、DHTの生成を抑制します。DHTが減少することでヘアサイクルが正常化し、AGAの進行を抑制する効果が期待できます。なお、フィナステリドが作用するのはII型のみです。I型とII型の両方を阻害するデュタステリドとは、この点で作用範囲が異なります。

フィナステリドの効果が実感できるまでには通常6ヶ月程度かかる

フィナステリドは服用直後に即座に効果が現れるわけではなく、一定の継続期間が必要です。早い方では服用開始から1〜3ヶ月程度で抜け毛の減少や産毛の発生を実感し始めることがありますが、一般的に抜け毛の減少の実感は3〜6か月、周囲から見てもわかる**毛量の増加(ボリュームアップ)の実感には6〜12か月**の継続服用が目安となります(※1)。

6ヶ月以上服用を続けても効果の実感が得られない場合は、医師に相談の上、治療方針の見直しを検討することが推奨されています。効果の現れ方には体質や薄毛の進行具合による個人差があるため、自己判断で服用をやめたり増量したりせず、医師の指示に従って継続することが大切です。

服用をやめると薄毛の進行が再開するため長期的な継続が必要になる

フィナステリドは、服用している間だけDHTの生成を抑制する薬です。そのため、服用を中止すると体内のDHT濃度が元の水準へ戻り、AGAの進行が再開する可能性があります。治療によって回復・維持されていた毛髪の状態も、時間の経過とともに服用前の状態へ戻っていくと考えられています。

フィナステリドには長期服用しても薬への耐性が生じにくいとされており、基本的に服用量を増やす必要はありません。AGAは進行性の疾患であるため、効果を維持するためには医師の管理のもとで長期的に継続することが重要です。自己判断で服用を中断せず、定期的な診察を受けながら治療を続けましょう。

※1 プロペシア添付文書2023年8月改訂(第4版)

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400256_5690003F1020_1_04

フィナステリドの副作用の種類と発現率|臨床データで確認

フィナステリドの副作用は、承認時の国内臨床試験(276例)では4.0%、市販後調査(943例)では0.53%と、調査方法により数値に幅があります。いずれの調査でも頻度は高くなく、多くの方が安全に継続服用しています。ただし、副作用の種類と特徴を事前に把握しておくことが安心な治療につながります。

性欲減退(リビドー減退)は臨床試験で1.1%・市販後調査で0.21%に報告されている

リビドー(性欲)減退は、フィナステリドの副作用の中でも比較的報告頻度が高い症状です。承認時の国内臨床試験では276例中3例(1.1%)、市販後調査(943例)では2例(0.21%)に報告されています(※2)。

フィナステリドはDHTの生成を抑制することでAGAの進行を抑えますが、この作用が男性ホルモンバランスに影響し、性欲に関与する可能性があると考えられています。ただし、明確な因果関係については引き続き研究が進められている段階です。症状を感じた場合は自己判断で服用を中断せず、速やかに処方医に相談してください。

勃起不全(ED)・射精障害の発現率は1%未満だが性機能への影響に注意が必要

国内臨床試験では、勃起不全が276例中2例(0.7%)に報告されており、精液量の減少や射精障害の発現率はいずれも1%未満とされています(※2)。性機能への副作用は頻度こそ高くないものの、日常生活や精神的な側面への影響が大きいため、特に注意が必要な領域です。

フィナステリドによってDHTが減少すると、性機能に関連するホルモンバランスに変化が生じる可能性があります。これらの症状は服用を中止することで改善するケースが多いとされていますが、症状の有無や程度には個人差があります。性機能に関する変化を感じた場合は、担当医に早めに申し出ることが大切です。

肝機能障害は0.11%と頻度は低いものの定期的な血液検査で早期発見できる

フィナステリドは主に肝臓で代謝されるため、まれに肝機能障害が生じる場合があります。市販後調査(943例)では1例(0.11%)に肝機能異常・肝障害が報告されており、頻度は低いものの注意が必要な副作用です(※2)。

症状として倦怠感・黄疸・食欲不振などが現れることがあります。定期的な血液検査を受けることで、自覚症状が出る前に肝機能の変化を把握できるため、医師の指示に従った検査スケジュールを守ることが重要です。肝疾患の既往がある方は服用前に必ず医師に申告してください。

  • 症状の例:全身倦怠感・食欲不振・皮膚や白目の黄染(黄疸)・尿の色が濃くなる

抑うつ症状はまれに報告されておりうつ病の既往がある人は特に慎重な対応が必要

フィナステリドを服用した方の中で、まれに抑うつ症状が報告されています。承認時の使用成績調査では精神障害の発現率は0.2%程度と報告されており、頻度は高くはありません(※3)。ただし、DHTの減少によるホルモンバランスの変化が気分に影響する可能性が指摘されており、海外の一部調査でも気分の落ち込みに関する報告がみられています。

フィナステリドと抑うつ症状との因果関係はまだ明確に解明されていませんが、過去にうつ病を患ったことがある方や現在治療中の方は、服用前に必ず医師にその旨を伝えてください。精神面の変化を感じた際は、速やかに担当医へ相談することが重要です。

服用中止後も症状が続くポストフィナステリド症候群(PFS)はまだ研究段階にある

ポストフィナステリド症候群(PFS)とは、フィナステリドの服用中止後も性機能障害や抑うつ症状などが継続する状態を指します。性欲減退・勃起不全・射精障害・うつ病などが報告されていますが、その発生頻度や原因・メカニズムについてはまだ明確にされておらず、現在も研究が進められています。

専門家の中にはPFS自体の存在に否定的な見解を示す者もおり、医学的コンセンサスが確立された状態ではありません。必要以上に不安を抱える必要はありませんが、服用を中止した後も継続する気になる症状がある場合は、自己判断せず医師に相談するようにしましょう。

※2 プロペシア®錠インタビューフォーム2023年8月改訂(第19版)

https://organon.com/wp-content/uploads/sites/36/2023/09/propecia_if.pdf

※3 プロペシア添付文書2023年8月改訂(第4版)

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400256_5690003F1020_1_04

フィナステリドの服用方法|飲み忘れ時の対応と併用できる薬

フィナステリドの効果を最大限に引き出すには、正しい服用方法を守ることが重要です。飲み忘れ時の対応や、他のAGA治療薬との併用可否についても事前に把握しておくことで、安全で効果的な治療の継続につながります。

1日1回同じ時間に服用することで安定した効果が期待できる

フィナステリドは1日1回、毎日同じ時間に服用することが基本です。食事の影響を受けにくい薬のため、食前・食後のどちらでも服用できます。朝食後や就寝前など、自分の生活リズムに合わせた時間帯を決めておくと、飲み忘れを防ぎやすくなります。

フィナステリドの血中半減期は約4〜6時間ですが、1日1回の服用で継続的なDHT抑制効果が期待できます。継続して服用することが治療成果に直結するため、毎日欠かさず服用する習慣をつけることが大切です。

飲み忘れに気づいたときは次の服用時間が近い場合は1回分を飛ばす

飲み忘れに気づいた場合は、気づいた時点で1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は、その回は飛ばして次の決められた時間に通常通り1回分を服用します。飲み忘れを取り戻そうとして2回分をまとめて服用することは避けてください

  • 気づいたタイミング別の対応まとめ
  • 次の服用時間まで余裕がある場合:気づいた時点で1回分を服用する
  • 次の服用時間が近い場合:その回は飛ばし、次の時間に通常通り服用する
  • 絶対にNG:2回分を一度にまとめて服用すること

飲み忘れが続くと薬の効果が不安定になる可能性があるため、スマートフォンのアラームや薬管理アプリなどを活用して服用を習慣化することをおすすめします。

ミノキシジル外用薬との併用はガイドラインでも認められた選択肢の一つ

フィナステリドとミノキシジル外用薬の組み合わせは、多くの使用実績があります。欧州皮膚科学フォーラム(EDF)のガイドラインにおいても、選択できる治療法の一つとして位置づけられています(※4)。フィナステリドがDHTを抑制して脱毛の進行を抑える一方、ミノキシジルは血行促進や毛根への直接作用によって発毛を促すため、それぞれ異なるメカニズムで補い合う組み合わせです。

なお、ミノキシジルの内服薬は国内において未承認の医薬品であり、万が一重篤な副作用が発生した場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点に注意が必要です。ミノキシジルとの併用を検討する場合は、必ず医師に相談してください。

フィナステリドとデュタステリドの同時処方は同じ作用機序のため行われない

フィナステリドとデュタステリドはどちらも5α還元酵素阻害薬であり、同じメカニズムでDHTの生成を抑制します。そのため、両者を同時に服用しても効果が上乗せされるわけではなく、むしろ副作用のリスクが高まる可能性があります。2剤を同時に処方されることは一般的にはありません。

現在フィナステリドを服用中で効果に不満がある場合は、同時服用ではなくデュタステリドへの切り替えを医師と相談するのが適切な対処法です。自己判断で2剤を併用することは避けてください。

※4 Kanti V, et al. J Eur Acad Dermatol Venereol. 2018;32(1):11-22.

若年患者がフィナステリドを服用する際に注意すべきこと

20代からAGAの症状が現れるケースは少なくなく、早期治療の開始が有効とされる一方で、若年層特有の注意点もあります。性機能や妊活への影響、PSA検査値の変化、個人輸入のリスクなど、服用前に確認しておくべき事項をまとめます。

20代のAGA発症はDHTへの感受性が高い傾向があり早期治療開始が有効とされる

AGAは進行性の疾患であり、薄毛が目立ってから治療を開始するよりも、早い段階で対処を始めることが有効とされています。20代でAGAが発症している場合、遺伝的にDHTへの毛乳頭細胞の感受性が高い傾向が考えられ、放置すると進行が加速する可能性があります。

フィナステリドは20歳以上の男性を対象とした薬であり、若年層にも処方されます。ただし、20歳未満の男性には処方されないため、成人前に症状が気になる場合は皮膚科や専門クリニックで相談してください。治療の開始時期や方針については、医師の診断のもとで個別に判断されます。

若年層ほど性機能への副作用に敏感になりやすく妊活への影響も事前に確認が必要

フィナステリドの副作用として性欲減退や勃起不全が報告されていますが、若年層ではこれらの変化をより鋭敏に感じやすい面があります。また、将来的に妊活を検討している方は、フィナステリドが精液量の減少や射精障害を引き起こす可能性がある点を事前に把握しておくことが重要です。

これまでの報告では、フィナステリドが精子を介して胎児に影響を及ぼすリスクはきわめて低いとされています。ただし、副作用として精液量の減少や性欲の低下が生じた場合、妊活に影響する可能性は否定できません。妊活を予定している場合は、休薬も含めた対応を医師と事前に相談しておくことをおすすめします。

PSA検査(前立腺がん診断)の数値が約40〜50%低下するため検査時は医師に申告する

フィナステリドを服用すると、前立腺がんの診断に使われるPSA(前立腺特異抗原)検査の値が実際より低く出ることが知られています。添付文書によると、24〜50歳の男性型脱毛症患者においてPSA濃度が約40%低下し、前立腺肥大症患者を対象とした海外臨床試験では約50%低下したと報告されています(※5)。

このため、フィナステリド服用中にPSA検査を受ける場合は、検査を担当する医師に必ず服用中であることを申告してください。申告を受けた医師は、測定値を2倍した数値を目安として、正確な前立腺がんのリスク評価を行います。健康診断でPSA検査が含まれている場合も同様に申告が必要です。

個人輸入品は品質保証がなく副作用が出ても公的救済制度の対象外になる

インターネットを通じた個人輸入でフィナステリドを入手することは可能ですが、国内未承認品や偽造医薬品が流通しているリスクがあります。個人輸入品は厚生労働省による品質・有効性・安全性の確認がされておらず、不適切な衛生管理下で製造されている可能性も否定できません。

また、個人輸入した医薬品によって健康被害が生じた場合、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります(※6)。価格の安さや入手の手軽さに惹かれる気持ちはわかりますが、安全性を担保するためにも、信頼できる医療機関で処方を受けることを強くおすすめします。

※5 プロペシア添付文書2023年8月改訂(第4版)

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400256_5690003F1020_1_04

※6 独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)医薬品副作用被害救済制度

https://www.pmda.go.jp/relief-services/adr/0002.html

フィナステリドの副作用が出やすい人・服用を避けるべき人

フィナステリドはすべての方に適した薬ではなく、体質や既往歴によっては服用に注意が必要なケース、または服用できないケースがあります。自分が対象に当てはまるか事前に確認しておくことが、安全な治療の第一歩です。

うつ病の既往歴がある人は服用前に必ず医師に申告して慎重に判断してもらう

フィナステリドの服用により、まれに抑うつ症状が報告されています。フィナステリドとうつ症状との因果関係は現時点では明確に解明されていませんが、DHTの減少によるホルモンバランスの変化が精神面に影響する可能性が指摘されています

過去にうつ病を患ったことがある方、または現在治療中の方は、服用前に必ずその旨を医師に申告してください。服用の可否は医師が個別に判断しますが、精神面の変化には特に注意が必要です。服用中に気分の落ち込みや意欲の低下を感じた場合は、ためらわずに担当医へ相談してください。

肝機能が低下している人はフィナステリドの代謝負荷で数値が悪化する可能性がある

フィナステリドは主に肝臓で代謝される薬です。もともと肝機能が低下している方が服用すると、肝臓への負荷が増し、肝機能数値がさらに悪化する可能性があります。肝疾患の既往歴がある方や、健康診断で肝機能の異常を指摘されたことがある方は、服用前に必ず医師へ申告し、血液検査を含む判断を仰いでください

  • 服用中に注意すべき肝機能障害のサイン
  • 全身のだるさや疲労感が続く
  • 食欲が低下している
  • 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
  • 尿の色が濃くなる

上記のような症状が現れた場合は速やかに医師へ相談し、必要に応じて血液検査を受けてください。

女性・小児・妊娠の可能性がある人は錠剤に触れることも避ける必要がある

フィナステリドは成人男性のみを対象とした薬であり、女性・小児・20歳未満の男性は服用できません。特に妊娠中または妊娠の可能性がある女性がフィナステリドを体内に吸収すると、胎児の正常な発育に影響を及ぼすおそれがあります(※7)。

注意が必要なのは服用だけではありません。割れたり欠けたりした錠剤からは皮膚を通じて成分が吸収される可能性があるため、女性や小児は錠剤そのものに触れることも避けてください。フィナステリドを服用中の男性は、服用期間中および服用中止後1ヶ月間は献血を控える必要もあります。

※7 プロペシア添付文書2023年8月改訂(第4版)

https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/ResultDataSetPDF/400256_5690003F1020_1_04

フィナステリドとデュタステリドの違い|どちらを選ぶべきか

AGA治療薬の内服薬として処方されるのが、フィナステリドとデュタステリドです。どちらも日本皮膚科学会のガイドラインで「推奨度A」とされていますが、作用の強さや副作用プロファイル、費用に違いがあります。それぞれの特徴を正しく理解し、医師と相談して自分に合った選択をすることが重要です。

デュタステリドはI型・II型両方を阻害するためフィナステリドより強力にDHTを抑制する

フィナステリドとデュタステリドはどちらも5α還元酵素阻害薬ですが、阻害する酵素の型が異なります。フィナステリドはII型のみを阻害するのに対し、デュタステリドはI型とII型の両方を阻害します。そのため、デュタステリドはフィナステリドに比べてDHTをより強力に抑制できると考えられています

ただし、効果の強さが直接的に「どちらが優れている」を意味するわけではありません。副作用のリスクや個人の体質への適合性も考慮した上で、医師と相談して選択することが大切です。なお、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版」では、両剤ともに男性型脱毛症に対して「推奨度A」と評価されています(※8)。

フィナステリドで効果が不十分な場合はデュタステリドへの変更が選択肢になる

フィナステリドを6ヶ月以上服用しても効果の実感が得られない場合、デュタステリドへの切り替えが選択肢の一つになります。フィナステリドがII型のみ阻害するため効果が不十分な方でも、I型とII型を両方阻害するデュタステリドで改善が期待できる場合があります

ただし、薬の変更は必ず医師の判断のもとで行ってください。フィナステリドとデュタステリドを同時に服用することはなく、切り替えの場合は一方を中止してから他方を開始します。効果の不十分さを感じた場合は自己判断せず、担当医に相談して適切な対応を取ることが重要です。

副作用プロファイルや費用の違いを踏まえて医師と相談して選択することが重要

フィナステリドとデュタステリドは副作用の種類はおおむね共通していますが、デュタステリドはより強力にDHTを抑制するぶん、性機能や肝機能への影響にも注意が必要です。費用面では、ジェネリック医薬品の普及によりどちらも比較的リーズナブルに入手できるようになっていますが、処方クリニックによって価格は異なります。

  • 選択の際に医師と確認すべきポイント
  • 現在の薄毛の進行度と優先する治療目標
  • 過去の副作用歴や基礎疾患の有無
  • 妊活の予定など生活上の事情
  • 継続しやすい費用感

両剤の効果や安全性には個人差があるため、どちらが適しているかは個別の診察を通じて判断されます。自己判断での薬の選択や切り替えは避け、必ず医師の指示に従ってください

※8 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン作成委員会. 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/AGA_GL2017.pdf

まとめ|フィナステリドの効果・副作用・服用方法を理解して正しくAGA治療を始めよう

フィナステリドは、5α還元酵素II型を阻害してDHTの生成を抑制することで、AGAの進行を抑える効果が期待できる内服薬です。日本では2005年から使用されており、国内外のガイドラインでも推奨されている実績ある治療薬です。

副作用については、市販後調査(943例)での発現率は0.53%と低く、多くの方が安全に服用を継続しています。主な副作用はリビドー減退・勃起不全・肝機能異常などですが、頻度は高くなく、症状が現れた場合は担当医に相談することで適切な対応が可能です。

効果の実感には個人差があり、一般的に6ヶ月程度の継続服用が目安とされています。服用を中止するとDHT濃度が元の水準に戻り薄毛の進行が再開する可能性があるため、長期的な継続が治療の基本です。うつ病の既往や肝機能の低下がある方は、服用前に必ず医師へ申告し、個別の判断を仰ぐようにしてください。また、個人輸入品は品質保証がなく副作用が生じても公的救済制度の対象外となるため、必ず信頼できる医療機関で処方を受けることが重要です。フィナステリドで効果が不十分な場合はデュタステリドへの切り替えという選択肢もありますが、いずれも自己判断は避け、医師の指示に従って進めてください。

AGA治療は専門の医師のもとで継続的に診察を受けながら進めることが大切です。気になる症状や疑問点はひとりで抱え込まず、まずは医師に相談してください。効果には個人差があることをご理解の上、自分に合った治療法を医師とともに検討していきましょう。