【グラフで見る】抜け毛が多い季節と月ごとの対策方法を解説

【グラフで見る】抜け毛が多い季節と月ごとの対策方法を解説

シャンプー中に排水口へ流れていく抜け毛の量が、秋になると急に増えたと感じたことはないでしょうか。実は抜け毛の本数には、季節によって変動するリズムがあることが複数の研究で明らかになっています。このリズムをグラフのデータで正しく把握しておくと、「今の抜け毛が季節的なものなのか、それとも別の要因によるものなのか」を冷静に判断する手がかりになります。むやみに不安を抱え込んでしまう前に、データに基づいた正しい理解を持つことが大切です。

本記事では、月ごとの抜け毛の増減パターンとその背景にある原因、季節別の具体的なケア方法、そして受診を検討するタイミングの目安まで、順を追って解説します。

抜け毛が多い季節と月をグラフで見る

「最近シャンプーのたびに抜け毛が増えた気がする」「枕に落ちている髪の毛が多くなった」そう感じ始めたとき、まず気になるのは「これは正常なのか、それとも薄毛の始まりなのか」という点ではないでしょうか。抜け毛には季節による変動があることが複数の研究で報告されており、データを正しく理解することが過度な不安を防ぐ第一歩になります。

月別グラフで見ると抜け毛のピークは9〜10月の秋に集中する

月別グラフで見ると抜け毛のピークは9〜10月の秋に集中する

複数の研究では、1年を通じて抜け毛の本数が最も多くなるのは秋とされています。順天堂医学に掲載された「養毛・育毛剤の評価法」の報告によると、3月から4月にかけては洗髪時の平均抜け毛本数が少ない傾向があるのに対し、10月から11月にかけては平均でおよそ140本前後の抜け毛が見られることが示されています。さらに、秋の時期は多い日で1日に300本以上の抜け毛が記録されるケースもあるとされています(※1)。

この傾向は年1回の定期的なリズムとして現れるものです。秋口に抜け毛が増えたとしても、それが一時的な増加に留まるのであれば、生理的に起こりうる季節変動の一つとして捉えることができます。ただし、どの月に抜けているかだけでなく、その期間や本数の推移を合わせて確認することが大切です。

※1 服部道廣「養毛・育毛剤の評価法」順天堂医学 37巻 4号 1991-1992,595-600.

1日の抜け毛本数の正常値は50〜100本で200本超は要注意のサイン

日本人の頭髪の本数はおよそ10万本とされており、そのうち毎日50〜100本程度が自然に抜け落ちるのはヘアサイクル上の正常な現象です。毛髪は成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しており、休止期に入った毛が洗髪やブラッシングのタイミングで抜け落ちることでこの本数になると考えられています(※2)。(※一般的に50〜100本が正常とする医学的通説に基づきます)

秋の時期は季節的な影響でこの本数が増えることがありますが、200本を超える日が続く場合や、1日100本超の状態が2〜3か月にわたって継続するようであれば、季節性の一時的な変動ではなく、別の要因が関係している可能性があります。ただし抜け毛を1本ずつ数えることは難しいため、排水口の詰まり具合やブラシに残る毛量の変化を週単位で観察し、全体的な傾向を把握するのが現実的な方法です。個人差もあるため、気になる変化が続く場合は医師への相談をご検討ください。

※2 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/AGA_GL2017.pdf)

AGAの人とそうでない人でグラフの傾向に差は出るのか

季節的な抜け毛の増減は、AGAを発症している人とそうでない人の双方に共通して生じることが報告されています。AGAの人とAGAではない人をそれぞれ約1年間追跡し洗髪時の抜け毛本数を調べた研究では、両者ともに3月・6月・9月・12月の比較で9月の本数が最も多くなるという同様の傾向が確認されています(※3)。

つまり、グラフの形(ピークが秋に来る波形)自体はAGAの有無に関わらず同じように現れます。一方で、AGAの場合は成長期そのものがジヒドロテストステロン(DHT)の影響により短縮されるため、季節変動に加えて全体的な抜け毛ベースラインが上がりやすい傾向があります。季節による増加なのか、AGAによる進行性の変化なのかを判断するには、抜け毛の本数だけでなく毛の太さや頭頂部・生え際の変化も合わせて観察することが重要です。

※3 北史男 他.皮膚 31巻 4号 1989,548-562.

抜け毛が季節ごとに増える原因

季節が変わるたびに抜け毛が増えるのは、気のせいではありません。春・夏・秋・冬それぞれに、頭皮や髪の毛に負担をかける異なるメカニズムが存在しています。季節ごとの原因を正しく把握することが、適切なケアの第一歩です。

春の抜け毛は自律神経の乱れ・花粉・環境変化が同時に重なりやすい

3月から5月にかけての春は、複数の要因が重なりやすい時期です。朝晩と日中の気温差が大きいため、自律神経のバランスが乱れやすくなります。自律神経が乱れると交感神経が優位に傾いて血管が収縮し、頭皮への血流が滞りやすくなります。その結果、毛母細胞への栄養・酸素の供給が不十分になり、抜け毛リスクが高まる可能性があります

また、就職・進学・転居など環境が大きく変わりやすい季節でもあることから、精神的なストレスを受けやすい時期でもあります。ストレスは自律神経のバランスをさらに乱す要因の一つとされており、抜け毛増加との関連が指摘されています。

さらに、花粉症による頭皮のアレルギー反応も見逃せない要因です。

  • 自律神経の乱れ:寒暖差により交感神経が優位になり、頭皮の血行不良を招く
  • 環境ストレス:新生活の変化がホルモンバランスを崩す一因となりうる
  • 花粉によるアレルギー:頭皮に炎症が生じると毛包環境が悪化しやすい

これらが同時に重なりやすいのが春の特徴です。春の抜け毛は生活環境やストレス管理と密接に関わっているといえます

夏の抜け毛は紫外線・皮脂増加・海水ダメージが頭皮環境を悪化させる

夏は紫外線量が1年の中で最も多い季節であり、頭皮への影響も無視できません。紫外線(特にUV-A)は毛母細胞にまでダメージを与えるとされており、毛髪の正常な成長を妨げる一因になる可能性があります(※4)。

気温の上昇に伴い皮脂や汗の分泌量も増えるため、湿った頭皮環境では雑菌が繁殖しやすくなります。これが頭皮の炎症を引き起こし、毛包環境の悪化につながることがあります。

海水浴などでアルカリ性の海水に長時間さらされると、弱酸性の頭皮・毛髪がダメージを受け、切れ毛や抜け毛のリスクが高まる場合があります。プールの塩素も同様の影響を与える可能性があります。

  • 紫外線ダメージ:UV-Aが毛母細胞にまで到達し、成長を阻害する可能性がある
  • 皮脂・汗の増加:頭皮の雑菌繁殖・炎症リスクを高める
  • 海水・プール水:アルカリ性・塩素が頭皮と毛髪のバリア機能を低下させる

夏に受けたこれらの頭皮ダメージが蓄積し、秋の抜け毛増加として現れるケースも少なくありません。

※4 大正製薬 大正健康ナビ「髪や頭皮に必要な紫外線対策とは」

秋に抜け毛が最多になるのはヘアサイクルの退行期とテストステロン値のピークが重なるため

秋に抜け毛が1年で最も多くなる背景には、二つのメカニズムが同時に作用していると考えられています。

一つ目はヘアサイクルの季節変動です。成長期にある毛包の割合は3月に90%以上と最も高い一方、8〜9月には最も低下するとされています。この時期に退行期・休止期へ移行する毛包が増えるため、秋口にかけて抜け毛本数が増加します(※5)。

二つ目はテストステロン値の変動です。テストステロンは季節によってその血中濃度が変化し、血漿ホルモンの概年リズムを調べた研究ではピークが10月であることが報告されています(※6)。AGAの主な原因物質であるジヒドロテストステロン(DHT)はテストステロンがさらに活性化したものであるため、秋にピークを迎えるテストステロンが、5aリダクターゼの働きにより、より活性の強いジヒドロテストステロン(DHT)へと変換される機会が増えることが、秋の抜け毛増加の一因と考えられています。

ヘアサイクルの退行期の増加とテストステロン値のピークがほぼ同時期に重なるため、秋は他の季節と比較して抜け毛本数が際立って多くなりやすいと考えられています。

※5 Randall VA, Ebling FJ. Seasonal changes in human hair growth. Br J Dermatol. 1991 Feb;124(2):146-151.

※6 Alain Reinberg,et al.Acta Endocrinologica, Volume 88, Issue 3, Jul 1978, 417–427.

冬の抜け毛は乾燥と血行不良が頭皮への栄養供給を妨げる

冬に抜け毛が増える主な要因は、乾燥と血行不良の二点です。気温が低下すると外気の湿度が下がり、頭皮も乾燥しやすくなります。頭皮の乾燥は外部刺激に対するバリア機能の低下を招き、炎症が起きやすい環境をつくります。また、室内でエアコンを長時間使用することで屋内の空気がさらに乾燥し、頭皮環境への影響が続きやすい状況になります。

加えて、寒さによって体の末梢血管が収縮するため、頭皮の血行が悪くなりやすい季節でもあります。血行不良になると毛母細胞へ届けられる栄養や酸素が不足し、健康な毛髪の成長が妨げられる可能性があります。秋のピークに比べると本数は落ち着いてくることが多いものの、頭皮の状態によっては冬も引き続き抜け毛が目立つ方もいらっしゃいます。

  • 乾燥:頭皮のバリア機能低下・炎症リスクの増加につながる
  • エアコンの乾燥:屋内でも頭皮の乾燥が継続しやすい
  • 血行不良:毛母細胞への栄養・酸素供給が不足しやすくなる

日常的な保湿ケアと血行促進を意識することが、冬の抜け毛対策において重要なポイントとなります。

月ごとの抜け毛対策方法を季節別に解説

季節ごとに抜け毛が増える原因が異なる以上、対策も季節に合わせて変える必要があります。春夏秋冬それぞれに応じたケアを取り入れることで、抜け毛のリスクを可能な範囲で抑えることが期待できます。

春は頭皮の花粉対策と環境変化によるストレスを早めにケアする

春の抜け毛対策では、花粉への対応とストレスマネジメントの両面からのアプローチが考えられます。花粉症をお持ちの方は、頭皮に花粉が付着することで炎症が起きやすくなるため、外出後は早めにシャンプーで洗い流すことが頭皮環境の維持に役立つと考えられます。洗浄力が強すぎるシャンプーは頭皮の皮脂を必要以上に除去してしまうため、アミノ酸系など低刺激なシャンプーを選ぶことも一つの方法です。

新生活に伴うストレスは自律神経を乱す一因となりうるため、睡眠の質を保つことや、規則正しい生活リズムを意識することが大切です。成長ホルモンの分泌は主に夜間の睡眠中に行われるとされており、睡眠不足が続くと毛母細胞の細胞分裂が滞りやすくなる可能性があります

  • 帰宅後の洗髪:花粉を早めに除去し頭皮の炎症リスクを下げる
  • 低刺激シャンプーの使用:花粉症・敏感肌の頭皮への負担を軽減する
  • 規則正しい睡眠:成長ホルモンの分泌を安定させ毛母細胞の働きを助ける
  • ストレス発散:趣味・軽運動など自分に合った方法で自律神経を整える

春の変化に体が慣れるまでの1〜2か月間、意識的にケアを続けることが抜け毛を最小限に抑える上で有効と考えられます。

夏は紫外線防御と正しいシャンプーで頭皮の炎症リスクを下げる

夏の対策において最も重要なのは、紫外線から頭皮を守ることです。外出の際はつばの広い帽子や日傘を活用し、直接の日差しが頭頂部に当たらないよう工夫しましょう。頭皮専用の日焼け止めスプレーを活用する方法もあります。汗で落ちやすいため、長時間屋外にいる場合は定期的な塗り直しが効果的です。

皮脂や汗が頭皮に長時間残ると雑菌の繁殖につながるため、正しいシャンプーも夏の頭皮ケアの基本です。以下の手順を意識することが推奨されています。

  • ぬるま湯で予洗い:シャンプー前にお湯だけで汚れをある程度落とす
  • 泡立ててから使用:シャンプーは手のひらで十分に泡立ててから頭皮につける
  • 指の腹でマッサージ:爪を立てず、生え際から頭頂部に向けて丁寧に洗う
  • しっかりすすぐ:すすぎ残しが頭皮トラブルの一因になるため念入りに行う

海水浴やプール後は早めにシャンプーで洗い流すことも大切です。寝具は定期的に洗濯して清潔を保つことも、頭皮環境の維持に役立ちます。

秋は夏のダメージ回復を優先し、栄養補給と頭皮マッサージを習慣にする

秋の抜け毛は、夏に受けた頭皮ダメージが一因とも考えられています。そのため秋の対策は「回復」と「補給」を軸にすることが基本となります。

まず重要なのが食事からの栄養補給です。毛髪の主成分はケラチンというタンパク質であり、髪の成長には良質なタンパク質のほか、亜鉛・ビタミンB群・鉄分なども必要とされています。秋は食欲が戻りやすい季節でもあるため、栄養バランスの取れた食事を意識しやすい時期ともいえます。

次に取り入れたいのが頭皮マッサージです。血行を促進し、毛母細胞への栄養供給をサポートする効果が期待できます。シャンプーの際に指の腹で頭皮を丁寧にマッサージする習慣をつけることが、継続しやすい方法の一つです。

  • タンパク質の摂取:鶏肉・大豆・卵など毛髪の材料となる食品を意識的に食べる
  • 亜鉛・ビタミンB群:髪の成長をサポートする栄養素として積極的に摂取する
  • 頭皮マッサージ:洗髪時に指の腹で血行を促進し頭皮環境の回復を助ける
  • 夏ダメージの補修:低刺激シャンプーや保湿ケアで頭皮バリアの回復を促す

秋の抜け毛は生理的な変動の影響が大きい時期ですが、回復をサポートするケアを継続することで、翌春に向けた頭皮環境づくりにもつながると考えられています。

冬は頭皮の保湿と血行促進で乾燥・冷えによる抜け毛を防ぐ

冬の頭皮ケアのポイントは、乾燥対策と血行促進の二本柱です。洗顔後に化粧水や乳液で顔を保湿するように、シャンプー後は頭皮専用のローションやオイルを使って頭皮を保湿することが、乾燥による頭皮トラブルの予防に役立つ可能性があります。

室内の乾燥対策としては、加湿器を活用して湿度を40〜60%程度に保つことが推奨されています。エアコンの暖房使用時は特に乾燥が進みやすいため、意識的な加湿が頭皮環境の維持に効果的です。

また、血行改善のためには日中の適度な運動や、入浴時の頭皮マッサージが有効と考えられています。体が温まると末梢血管が広がり、頭皮への血流が改善しやすくなります。

  • 頭皮専用の保湿ケア:シャンプー後にローションやオイルで頭皮を保湿する
  • 室内加湿:湿度40〜60%を目安に加湿器で空気を整える
  • 適度な運動:全身の血流改善を通じて頭皮への栄養供給を助ける
  • 入浴時マッサージ:体が温まっているタイミングに行うと血行促進が期待できる

冬場は効果がすぐには実感しにくいですが、継続的なケアが春以降の頭皮状態に影響することも踏まえ、日々のルーティンに取り入れることが大切です。

グラフの正常範囲を超えた抜け毛が続くときはAGAを疑う

季節によって抜け毛の本数が増えること自体は自然な現象ですが、その増加が長期にわたって続いたり、特定のパターンを示したりする場合は、AGAなどの脱毛症の可能性を考慮する必要があります。正常な季節変動との見分け方を知っておくことが、適切なタイミングで対処するための鍵となります。

季節性の一時的な抜け毛とAGAによる抜け毛を見分ける3つのポイント

季節性の抜け毛とAGAによる抜け毛は、いくつかの観察ポイントで区別することが可能です。どちらも秋に増えるという共通点がありますが、以下の3点を確認することで判断の参考にできます。

一つ目は「回復するかどうか」です。季節性の抜け毛であれば、1〜2か月程度で自然に落ち着いてくることが多いとされています。一方、AGAによる抜け毛は進行性であるため、季節が変わっても本数が元に戻らず、徐々に増えていく傾向があります。

二つ目は「抜ける毛の状態」です。正常なヘアサイクルで抜ける毛は根元がやや膨らんだ状態(毛根鞘付き)であることが多いのに対し、AGAの進行に伴い抜けた毛は細く短いものが増える傾向があります。抜けた毛を手にとって観察してみることも一つの判断材料です。

三つ目は「薄くなっている部位」です。

  • 全体的に抜け毛が増えている:季節性の変動の可能性がある
  • 頭頂部や生え際が特に薄くなっている:AGAに特徴的なパターンの可能性がある
  • うぶ毛が増え、生え際の後退が見られる:AGAの初期サインとして注意が必要

これらはあくまでも参考のポイントであり、正確な判断には医師による診察が必要です。気になる変化がある場合は早めにご相談ください。

抜け毛が1日100本超の状態が2〜3か月続く場合は受診の目安となる

一般的に、1日の抜け毛本数が100本を超える状態が2〜3か月以上にわたって続く場合は、専門医への受診を検討する目安の一つとされています。秋であれば一時的に100本を超えることはあり得ますが、季節が変わっても減少傾向が見られない場合は注意が必要です。

抜け毛を日々正確に数えることは難しいため、以下の方法で変化を把握することが現実的です。

  • 排水口の確認:1週間単位で詰まり具合の変化を観察する
  • ブラシに残る毛量:ブラッシング後のブラシを観察し以前と比較する
  • 枕や衣服への付着:朝起きたとき、枕に落ちている本数が明らかに増えていないか確認する
  • 頭頂部の透け感:明るい照明の下で頭頂部の地肌が見えやすくなっていないか確認する

これらの変化が複数当てはまり、かつ2〜3か月以上継続している場合は、自己判断ではなく医師の診察を受けることをお勧めします。個人差があるため、心配な場合は早めに相談することが安心につながります。

AGAは進行する前に治療を始めるほど効果が出やすい

AGAは放置することで徐々に進行する性質を持つ脱毛症です。早期の段階で治療を開始することで、残っている毛包に対して働きかけることができ、進行を遅らせる効果が期待できると考えられています。一方、薄毛が進んで毛包が萎縮・消失した状態になると、治療の効果が出にくくなる場合があります

AGA治療では、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬や、ミノキシジルを含む外用薬などが使用されます。これらは医師の処方が必要な医薬品であり、副作用や使用上の注意点が存在します。また、効果には個人差があるため、自己判断での服用は避け、必ず医師の診察のもとで使用することが重要です(※7)。

「まだ大丈夫」と思いながら様子を見ているうちに進行してしまうケースは少なくありません。季節性の抜け毛との区別がつかない場合でも、気になるようであれば専門医に相談し、現状を正確に把握することが、長期的な頭皮の健康管理につながります。

※7 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版(https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/AGA_GL2017.pdf)

まとめ|抜け毛が多い季節をグラフで理解して月ごとに正しく対策しよう

抜け毛は誰にでも見られる生理的な現象ですが、季節によってその本数には明確な変動があります。複数の研究から、1年の中で最も抜け毛が多くなるのは秋(9〜10月)であることが報告されており、ヘアサイクルの退行期増加とテストステロン値のピークが重なることがその主な要因と考えられています。

1日50〜100本は正常範囲内とされており、秋には平均で140本前後に増えるケースも確認されています。ただし、200本を超える日が続いたり、100本超の状態が2〜3か月以上続いたりする場合は医師への相談が目安となります

季節ごとのケアとして、春は花粉・ストレス対策、夏は紫外線防御と適切なシャンプー、秋は栄養補給と頭皮マッサージ、冬は保湿と血行促進を意識することが大切です。また、頭頂部や生え際の変化など、AGAに特徴的なサインが見られる場合は早めに専門医を受診することをお勧めします。AGAは早期に対処するほど治療の選択肢が広がる可能性があります。抜け毛の変化が続くと感じたときは、一人で抱え込まず、まず医師に現状を相談してみてください。